Sunday, November 27, 2011

ユーロ経済の行方

Ecomonist 11月26日号の記事「Is this really end?」から。Eurobonds発行の可能性をドイツに否定された今、ECBが"the lenderof last resort"としての役割を果たすべき、との主張。究極的にはドイツがギリシャ始め危機に瀕している国をどこまでサポートできるかにかかっているのだろうと思う。対円で100円割れも見えてきた。

マイケル・ミルケン

大病(ガン)・刑務所・最愛の職場(ウォール街)からの追放という三重苦を克服したマイケル・ミルケン。彼が悟ったようにしみじみ語ったのは「人生の途中で大金を掴むことや世界を変えることより大事なことがある。それは人生の最後まで健康な体と心を保って大事な家族や友人と愉快に過ごせることだ」 さんの10月20日のツイートから。

バンカーショット

英語不自由なのにシティで働く事を決めたきっかけは、青木功プロのインタビューだった。「英語なんて出来なくても、自分から友達になろうなんてしなくても、バンカーショット教えてくれって、皆、向こうから寄ってくるよ」。英語は相変わらず不自由だが、僕のバンカーショットは上手くなったろうか?--   さんの10月13日のツイートから。

Wednesday, November 23, 2011

The Smartest Guys in the Room

The Smartest Guys in the Room読了。Enronの設立からChapter11 filingまで、栄枯盛衰を描いた重厚な一冊。とにかく儲かれば何をやっても許される、という社風がリーダーの嗜好によって生まれ、法律的にグレーな取引や強引な会計基準の解釈につながっていく。中堅より上位のマネジメントに多くのストック・オプションが付与された結果、株価の維持・上昇を意識した投資家向け財務諸表の「数字作り」が意識され、SPEの連結外しによる負債のオフバランス処理や何でもかんでも「Mark-to-market」を適用して利益を先取りする会計処理が行われた。負債のオフバランス処理に使うSPEをさらに利用してCFOが私腹を肥やした。

会計的にこれだけいろいろあれば、Sarbanes-Oxley法が施行されたのも仕方がないかな、と思う。日本では追随する形で日本版SOX法が施行されたあと、「SOX法導入は過剰反応」といった批判が散見された。しかし、この本を読むとエンロンの破綻だけをとっても、当時の雰囲気として何らかの対策が必要だと考えたのは必然だと思う。

Management overrideについても思うところがいろいろあるが、これについては改めて書くことにしたい。

ニューヨークから

その時思っていたことは書かないと忘れてしまう、と思い、日々の雑感をブログに残すことにしました。ブログタイトルは友人から拝借しました。